共同作業環境の構築を支援するサーバープラットフォーム

Server Platform for Assisting in Constructing Real-time Cooperation Environment

本研究では,動的にデータの構造を追加したり編集することが可能で,かつログイン・ログオフなどのユーザ管理を全て行うサーバプログラム「Realtime Cooperation Platform」を開発した.このプラットフォームを用いることにより開発者はサーバにおけるデータ処理やユーザ管理といった煩雑な作業を行うことなく,短時間でリアルタイム共有システムやクラウドシステムを構築することができる.

「動的に外部からデータの構造を追加したり編集することが可能で,かつログイン/ログオフなどのユーザ管理を全て行うサーバプログラム」があれば,グラフィクスのみならず,文書データや実験データといった多種多様なデータをリアルタイムに共有できるシステムを従来と比べて飛躍的に容易に構築できると考えられる.そこで,これらの特性を持つサーバ・プラットフォーム「Real-time Cooperation Platform」を構築した.これはSQLiteMySQLといった従来から在るリレーショナルデータベースと異なりクライアントがデータの変更をリアルタイムで受け取ることができたり,多種多様なフォーマットのデータを扱うことができるなどの点で優れている.

本プラットフォームを用いて,1時間という短時間で筋肉の制御信号である筋電位信号を奈良県-茨城県間でリアルタイムにかつ多人数で同時に観測可能なシステムの構築に成功した.これにより,開発したプラットフォームを用いて特殊なデータをリアルタイムに共有可能なシステムを容易に構築することが可能であることがわかった.今後の展開として,扱えるデータの構造を増やしたり,openSSL等を用いて通信の暗号化するといったことが挙げられる.また共有項目を動的に追加できる利点を利用した災害情報共有システムや,リアルタイムに様々なメディアを扱えるメリットを利用した新しい電子黒板といった用途への応用も行っていきたい.

[引用 | サイエン・スインカレ
2012 要約]

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発表論文他

査読付き英語論文・日本語論文・発表・展示会
中嶋研人,西田惇,"リアルタイム共有システム構築のためのプラットフォームの開発とその応用",サイエン・スインカレ,2012
* 分野別最優秀賞(情報・融合),企業賞(東芝賞)